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木造の超高層ビルは成功するのか!?

マンション

タワーマンションの構造といえばRC構造(鉄骨コンクリート造)を採用しているのが一般的です。
地上高100mを優に超えるような高層建築物を耐震性や耐候性を躯体に持たせるためには、十分な強度を確保することが必要不可欠になっているからです。

ところが海外に視線を向けてみると、日本の常識が必ずしも世界標準ではないことがわかります。
例えばストックホルムで建築計画が具体化しているのが、木造の超高層ビルの建築計画です。
これは34階建てで木材を主要な建築建材に使用していますが、木は軽量で強度をもっており鉄骨やコンクリートよりも耐火性にすぐれるとされているほどです。
屋上には太陽光パネルを設置し、木材はCO2を吸収するなど環境負荷が少ないのが特徴といえます。

同じように日本国内でも木造の超高層ビルの計画が進められています。
それが住友林業が熊谷組と提携して計画を推し進める「W350計画」というものです。
W350計画とは具体的に言うと、2041年までに350メートルの超高層ビルの建設を目指す構想です。
高さを追求するだけでなく、緑豊かで多彩な生物が生息できる街の実現を最終的に視野を入れています。
2041年までに地上高350メートルの木造の超高層ビルの建築を目指すというのは、非常に野心的な取り組みで解決するべき課題は数多く存在しています。
まず課題になっているのは十分な耐震性・耐火性をもたせるために、3時間耐火木材の開発など素材の問題です。
また現行の法律では木造で建築可能なのは、2時間耐火性能をもった木材を使用し14階建てが上限とされています。
住友林業が立ち上げた「W350計画」は、現行法の改正が不可欠になっているので、実現のためには法整備なども課題です。

現在の構想は東京の丸の内エリアに、地上70階建ての超高層ビルの建築を予定しています。
内部構造には大木などから製材された素材を使用した木鋼のハイブリッドを予定しており、大木など木材185000㎥を使用することで鉄骨を使用したときに比較して、22%の二酸化炭素排出量を削減できると試算されているほどです。
木材を主要建築材料に使用することで、自然豊かな日常生活を可能にし、木漏れ日が漏れてくるようなイメージの明るいスペースの実現など居住性も高いレベルになることも目指しています。
木造の超高層ビルでは自然素材を多用することで、木漏れ日を楽しむ感覚で眺望を臨むことになり従来の超高層ビルとは違った雰囲気になりそうです。